メディアは、イスラエルがレバノンのヒズボラに対する攻撃を止めないため停戦協議が中々進まないかのような報じ方をしていますが、メディアはイラン側の情報を報じる傾向があり、イスラエル側の情報を殆ど報じませんから、どちら側に立っているかがわかります。メディアがどちら側に立っているかで視聴者の頭に刷り込まれるイメージが変わりますが、グローバリストに支配されたメディアは、殆どの場合、左翼側、そしてイスラム主義側に立っています。
そのため、今回はイスラエル側の事情を説明している記事をご紹介します。
なぜイスラエルはヒズボラを攻撃し続けるのかについて疑問を抱いている方々がいるなら、以下の情報はとても参考になると思いました。
ただイスラエルだけがヒズボラを攻撃しているというのは真実ではなくヒズボラもイスラエルに対する攻撃を続けています。
周りが敵だらけのイスラエルは常に360度警戒しなければなりません。いつ敵が襲ってくるか分からない状況です。徹底的に彼らを潰さないとイスラエルの安全はないでしょう。そのためにも諜報活動が重要だということでしょう。
日本は海に囲まれていますが、日本が陸続きだったなら。。。しかも日本独自の諜報活動はお粗末です。イスラエルと同じように、日本が中国、北朝鮮、ロシアと陸続きなら、いつでも進軍できる敵だらけです。ただし既に中国やロシアは日本を内側から乗っ取る計画を進行中ですが。。。
残念ながら、今、中東は今回のイラン戦争で益々地獄化していると感じます。
イスラエルが国家として誕生した経緯は別にして、民主主義国のイスラエルが中東で安定的に存在し続けることができると中東が安定的になるのではないかと思います。残念ながら反イスラエル、反ユダヤのイスラム過激派と共産主義革命推進派が裏で活動を続けている限り、中東の平和は訪れないのではないでしょうか。
Why Israel Refuses To Leave Hezbollah Alone: Preventing Another October 7
(概要)
6月8日付け
イスラエルはヒズボラを放置しておくことを拒否:新たな10月7日(テロ攻撃)を防ぐために。
トランプ大統領はイランとの脆弱な和平プロセスの維持に取り組んでいますが、中東は、再びより大きな戦争に発展する一歩手前の危機的状況にあります。 
イスラエルがベイルートのヒズボラを攻撃したことで、この24時間イランは再びイスラエルに対するミサイル攻撃を行い、地域の安定化を目指す数週間の外交努力を崩壊の危機にさらしています。
イスラエルはその報復として、国中の多数のイランの標的を破壊しています。
トランプはイスラエル、イラン、そして其々の同盟国との緊張緩和を可能にする、より包括的な合意を推進し続けていますが、今回の攻撃は、多くの外部観察者らが理解していない現実をはっきりと示しています。
イスラエルにとってヒズボラの問題は単に交渉によって解決できるものではありません。
多くの外交官にとって、ヒズボラはより広い地域全体のパズルの一片に過ぎません。
しかしイスラエルにとって、ヒズボラはイスラエル北部の国境に直接存在する脅威であり、イスラエルの諜報機関は、つい最近、新たな「10月7日テロ攻撃」が実行される寸前まで行ったと確信しています。
国際的な圧力、停戦協議、和平交渉が続いているにもかかわらず、なぜイスラエルがレバノンのヒズボラに対して攻撃的であり続けるのかについてはその背景を理解することが極めて重要です。
イスラエルの指導者らは、単に今の戦いを戦っているのではありません。彼らは、かろうじて避けられたと思った悪夢が2度と起こらないようにしようとしているのです。
その理由はぞっとします。
最近の報告によると、最近、イスラエルがイランと対峙している間に、数百人ものヒズボラのラドワン精鋭部隊がイスラエル北部国境に向かい、リタニ川の南側へ進軍しました。彼らの「ガリラヤ征服」と呼ばれる作戦計画は、イスラエルの国境地域を打ちのめし、多くの人質を取り、10月7日のハマスによる虐殺によく似たやり方で多数の民間人に死傷者を出すことを目的としていました。
これは理論演習ではありませんでした。
何年もの間、ヒズボラはまさにその種の作戦のために公然と訓練を行ってきました。
ヒスボラが公開した映像には、奇襲部隊が疑似的なイスラエルの村を襲撃する様子が映っていました。ヒズボラの上級指導者らは繰り返し「ガリラヤ(イスラエルの北部一帯)を解放する日が来る。」と豪語しました。
ラドワン精鋭部隊は、イスラエル領内に侵入し、攻勢的な作戦を遂行できる精鋭攻撃部隊として特別に結成されました。
(私:○○地域の人々を開放するために戦う・・・この言葉はロシアがウクライナ侵攻の口実として使っていましたが、テロ国家のイランとロシアのやることは全く同じ。)
10月7日のハマスによるテロ攻撃の後、イスラエルの諜報機関はこの種の脅威をより真剣に受け止め始めました。
その後、ヒズボラの戦闘員らが実際に国境に向かって移動しているとの報告が入りました。
幸いにも今回はイスラエルの情報システムが機能しました。
イスラエル国防軍はリアルタイムで彼らの侵入を確認したため、彼らがイスラエル国内に侵入する前に彼らを破壊する作戦を開始したと報じられています。この襲撃計画に関与したとされる指揮官のアフメド・アリ・バラウトは、その後、イスラエルによるベイルート攻撃で死亡しました。
もし彼らの作戦が成功していたなら、その結果は壊滅的だったでしょう。
人的被害だけでも、10月7日のテロ攻撃に匹敵するか、それを超える可能性がありました。
イスラエル北部の多くのコミュニティは小規模で孤立しており、レバノン国境からわずか数分の距離にあります。訓練を受けた数百人もの奇襲部隊が組織的に侵攻すれば、民間人居住地域内で、同時多発虐殺、人質作戦、長期戦闘を引き起こした可能性があります。
その心理的影響はさらに大きかったかもしれません。
10月7日の事件は、イスラエルで最も深く根付いた前提の一つ、つまり諜報機関や治安機関全体の仕組み・組織網、技術的優位性、国境防衛が大規模な侵攻を防げるという前提を打ち砕きました。
たった数カ月後に2度目のイスラエル侵攻が成功していたなら、イスラエル国民の信頼が完全に打ち砕かれたでしょう。
それがどのようなメッセージなのかを想像してみてください。
南部が攻撃されました。
その後、北部が攻撃されました。。。
国境地域は二度と安全が確保されないのかと国境沿いのコミュニティ全体が疑問を抱いたでしょう。
イスラエルのように国境が相互に結びついた小さな国にとって、その種のトラウマは何世代にもわたり余波が広がるでしょう。
どの家族も軍隊に所属している人を知っています。全てのコミュニティが友人や親戚のネットワークを通じて繋がっています。二度目の10月7日は単なるテロ攻撃ではなく、イスラエルが自国民を守れるという考えそのものに深刻な打撃を与えたでしょう。
これが、イスラエルのヒズボラに対する作戦がロケット弾への報復をはるかに超えた理由であることを説明しています。
イスラエルの目的は「防止」です。
長年にわたり国連安全保障理事会決議1701では、ヒズボラ部隊をリタニ川の北部(イスラエル国境から約20マイルの地点)に留まることを要求しています。この決議は緩衝地帯を設け、直接的な衝突の可能性を減らすことを目的としていました。
実際のところ、ヒズボラはこの合意を繰り返し破り続けました(私:ロシアと全く同じように停戦合意を破ってきた。)。
※ 国連安全保障理事会決議1701とは、2006年のイスラエルとヒズボラの武力衝突を終結させ、レバノン南部に停戦と緩衝地帯を確立し、武装勢力の武装解除や武器禁輸などを定めた決議。レバノン政府軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が南部を管轄し、イスラエル軍撤退と敵対行為の再発防止を図る枠組み。
ヒズボラ側は:
兵器の備蓄が増えました。
国境沿いには監視所が設置されました。
複数のトンネルが建設されました。
ラドワン部隊はイスラエルの国境地域に益々接近しています。
多くのイスラエル当局者は、長年の無策が二度目の10月7日テロ攻撃をほぼ可能にした状況を作り出したと考えています。
この教訓からイスラエル軍の考え方が大きく変わりました。
その結果、抑止という古い戦略が、ストラテジー・オブ・ディナイアルの戦略に取って代わりました。
※ ストラテジー・オブ・ディナイアルとは、敵が軍事力などを用いて目的を達成すること自体を困難にし、「やっても得にならない/成功しない」と思わせて抑止する戦略概念。
イスラエルは攻撃を受けた後に報復をほのめかすだけでなく、そもそもそのような攻撃ができないようにしています。
このため、イスラエルの作戦はヒズボラの指揮系統の解体、ラドワン部隊の指導者らの排除、武器庫の破壊、そしてヒズボラ戦闘員らを北へ追いやることに重点を置いてきました。
批評家らは、多くの場合、これらの行動を現行の軍事作戦という視点だけで見ています。
イスラエルは、危うく起こりかけた出来事の視点からそれらを見ています。
今日、ラドワン部隊の指揮官を排除するということは、明日の攻撃を防ぐことを意味するかもしれません。
武器庫が破壊されるということは、将来の虐殺に必要な武器を失わせるかもしれません。
ヒズボラを国境から遠ざけるということは、「ガリラヤ征服」作戦を再開することを難しくさせます。
また、この事実は、ヒズボラがイランを伴うより包括的で長期的な和平枠組みや和平合意の中心であり続ける理由を説明しています。
たとえトランプが何らかの形で停戦や地域理解について協議することに成功したとしても、重武装したイランの代理勢力が北部国境沿いに直接留まり、再び大規模な地上侵攻を仕掛けることができるような状況をイスラエルが受け入れる可能性は低いでしょう。
エルサレムの視点から見ると、和平合意は、明日、平和を打ち砕く恐れのある脅威に対処しないのなら無意味です。
10月7日の(ハマスによる)テロ攻撃はイスラエルを永久に変えてしまいました。
何十年もの間、安全保障政策を導いてきた前提はたった一日で打ち砕かれました。
外交だけで敵対勢力を抑えられるという考えは消えました。
民間コミュニティから数マイルのところで活動している重武装の敵に寛容であり続ける意欲は消え去りました。
イスラエルの戦略の全ての側面に賛成するかどうかにかかわらず、この事実を理解することは紛争そのものを理解する上で不可欠です。
イスラエルは単にこれまでの戦い方を反省して戦っているだけではありません。
次の戦争を防ごうとしているのです。
そして最近の報告によると、ヒズボラの戦闘員らが10月7日の(ハマスによる)テロ攻撃をガリラヤで再現するという計画でイスラエル国境に向かって進軍した時に次の戦争がほとんど始まりかけていたのです。
しかし今回はイスラエルの諜報機関が彼らを阻止しました。
現在、全ての停戦協議、全ての和平提案、全ての外交イニシアチブにのしかかっている未解決の問題とは、停戦をほぼ可能にした条件が永久に削除されるのか、或いはこの地域で歴史が繰り返されるのを待っているだけなのかという点です。

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