過去にもグリーンランドを巡る米国とデンマークの対立についての記事をご紹介しましたが、トランプの「グリーンランドよこせ」作戦は親米デンマークを裏切る行為ですね。特にグリーンランドを武力で奪い取るようなことがあるとヨーロッパ 対 米国が完全に対立するようになるでしょう。そうなるとこれまでの世界の構図や体制が崩壊するかもしれません。
いくら戦略的、地政学的に非常に重要で天然資源が豊富な島だからと言って、他国の領土を強引によこせ作戦をするなら、自由と民主主義の象徴である自由の女神を見せびらかしてきた米国の評価が最悪になるでしょう。歴史的に米国は警察国家として戦争を利用して密かに他国の資源や財産を奪い取ってきましたが、さすがに中露のように他国の領土までは奪い取りませんでした。しかしモンロー主義を押し進め、西半球を支配したいトランプは南北米大陸とグリーンランドを手に入れたいのでしょう。
西半球をトランプに任せてくれれば、東半球をロシアと中国が分割統治しても構わないと考えているのかもしれません。ただ、今のロシアと中国には自滅の危機がありますが。。。
ところで、米軍(英軍も)がロシアの違法石油タンカーを拿捕しましたが、ベネズエラから遮断ということでしょうか。ロシアにも対峙するようになりましたが、ロシアが弱りすぎてどの国とも戦争ができなくなったので米国はロシアに対する姿勢を変えたのでしょうか。
ところでグリーンランドの住民の多くがロシア人なら、ロシアもグリーンランドを狙っているのではないでしょうか。ロシア人を近隣諸国に大量に移住させて乗っ取るやり方です。
グリーンランドで住民投票を行ったならどのような結果になるのでしょうか。
NATO加盟国のデンマークを裏切る米国のグリーンランド占領は米国にとって全く良い結果にはならないと思います。
良いニュースとして、トランプは、米国が31の国連機関、35の非国連組織から脱退することを表明しました。これは非常に良いですね。しかもWHOからも脱退するそうですから、日本もこれについては米国に追従すべきですが、日本が最後までこれらの(慈善機関ではなく)偽善機関を支援するのでしょうか??WHOのパンデミック協定など本当に酷いですからねえ。

参考記事:米大統領、66の国際組織からの脱退表明 気候変動枠組条約など | ロイター

[ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米大統領は7日、米国の国益に反するとして、31の国連機関と35の非国連組織から脱退すると表明した。政府高官へのメモによると、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに取り組む国連女性機関(UN Women)、家族計画と母子保健に焦点を当てた国連人口基金(UNFPA)からも脱退する。

ホワイトハウスはこれらの組織が「急進的な気候政策、グローバル・ガバナンス、米国の主権と経済力に対立するイデオロギー的プログラム」を推進していると指摘。今回の動きは、米国が加盟または締結している全ての国際的な政府間組織、条約、協定を見直した結果だと説明した。

トランプ大統領の脱退表明は、多国間機関、特に国連に対する長年の警戒感を反映している。同氏は国際機関の有効性、費用、説明責任について繰り返し疑問を呈し、米国の利益にかなっていないと主張してきた。

第2次トランプ政権は昨年の発足以来、国連への資金提供を削減し、国連人権理事会への米国の関与を停止、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金提供を停止し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から脱退した。また、世界保健機関(WHO)や気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からも脱退する意向を表明していた。


Danish leader warns American takeover of Greenland could end NATO | AP News 
(概要)
1月6日付け

AP通信コペンハーゲン:
月曜日、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は、米国がグリーンランドを占領すればNATOの軍事同盟が終わると述べました。
彼女の発言は、週末のベネズエラ軍事作戦に続いてトランプ大統領が戦略的で鉱物資源豊富な北極の島を米国の支配下に置くよう再び提案したことへの反応で
した。

 西半球 - YouTubeグリーンランド氷床の紹介...

土曜日早朝、カラカスでマドゥロと彼の妻を捕獲した米軍の深夜作戦は世界を驚かせました。
トランプの提案により、デンマーク王国とグリーンランド(デンマークの自治領でありNATOの一部)に関する懸念が高まりました。

フレデリクセン首相とグリーンランドのイェンス・フレデリック・ニールセン首相は、トランプ大統領の発言を激しく非難し、破壊的な結果をもたらすと警告しました。ヨーロッパの指導者の多くが彼らとの連帯を表明しました。

「米国が他のNATO加盟国を軍事攻撃することを選べば、全てが止まる。」と月曜日、フレデリクセン首相はデンマークのTV2で述べました。つまり、我々が加盟しているNATOと第二次世界大戦終結後に提供されてきた安全保障がなくなるということです。」

20日間のタイムラインは懸念を深めます。:

トランプは、大統領移行期間と2期目の初めの数か月間、グリーンランドに対する米国の管轄権を繰り返し主張しており、この島の支配権を握るために軍事力を使う可能性も排除していません。日曜日、彼は「20日以内にグリーンランドについて協議しよう。」と発言し、近い将来、米国はグリーンランドへの介入(何等かの行動)を計画しているのではないかという懸念がさらに深まりました。 

また、フレデリクセン首相は「トランプがグリーンランドを欲しいと言う時は真剣に受け止められるべきだ。我々とグリーンランドがこのような方法で脅かされる状況は容認できない。」と述べました。

月曜日の記者会見で、ニールセン首相は、グリーンランドをベネズエラと比較することはできないと述べました。彼は住民らに平静を保ち団結するよう呼びかけました。

そして「我々は一夜にしてこの島が奪い取られるような状況ではないので、良い協力関係を強く求めている。」と彼は述べました。

さらに、ニールセン首相は「米国が簡単にグリーンランドを征服できるような状況ではない。」と付け加えました。 

TV2の政治ジャーナリストのアスク・ロストラップ氏は、月曜日のライブブログに「メッテ(フレデリクセン首相)は以前なら米国がグリーンランドを占領することは断固として拒否していただろう。」と書いています。しかし今や、彼女の発言内容が激化し、占領の可能性を認めざるを得ないとロストラップ氏は書いています。 
トランプはグリーンランドにおけるデンマークの治安対策を非難しました。:

また、日曜日にトランプは「デンマーク人は北極圏の兵器庫に犬ぞりをもう一台追加しただけだ。」と言って、デンマークのグリーンランド国家安全保障の体制強化への取り組みを嘲笑しました。

「現在、ここは戦略的に非常に重要な場所になっている。グリーランドはロシア人だらけだ。そして中国の船も至る所で見られる。」とフロリダからワシントンDCに戻ったトランプは記者団に語りました。 

さらに彼は「国家安全保障の観点から我々はグリーンランドが必要であり、デンマークにはそれができないだろう。」と述べました。

しかし、デンマーク国際研究所の世界規模の安全保障専門家であるウルリク・プラム・ガド氏は昨年の報告書に、「確かに北極圏にはロシアや中国の船が存在するが、これらの船は双眼鏡を使っても使わなくてもグリーンランドからは遠く離れていて見えない。」と書いています。

グリーンランド北西部にある米国の宇宙基地:

今週末、トランプ政権の元高官でポッドキャスターに転身したケイティ・ミラー氏がベネズエラ襲撃後にソーシャルメディアに投稿した内容がグリーンランド人とデンマーク人をさらにいらだたせました。
その投稿には、星条旗の色で描かれたグリーンランドの地図と、「SOON」と書かれた見出しが添えられています。 

「そして、我々はデンマーク王国の領土保全を全面的に尊重することを要求する。」と、デンマークの駐米首席代表のイェスパー・モラー・ソレンセン大使は、ケイティ・ミラー氏(トランプの副主席補佐官のスティーブン・ミラー氏の妻)の投稿に返答しました。

米国防総省はグリーンランド北西部の人里離れた場所にあるピトゥフィク宇宙基地を運営しています。この基地は1951年にデンマークと米国間で結ばれた防衛協定に基づき建設されました。米国及びNATOのためのミサイル警報、ミサイル防衛そして宇宙空間にある物体を監視・追跡し、その状況を把握する活動を支えています。

デンマーク本土では、米国とデンマークのパートナーシップが長く続いています。
デンマークは米国からのF-35戦闘機を購入し、昨年、デンマーク国会はデンマーク国内に米軍基地を設置させる法案を承認しました。
  

批評家らは、この法案が承認されたことでデンマークの主権がアメリカに譲渡されたと主張しています。この法律は、2023年にバイデン政権と結ばれた軍事協定(米軍がデンマーク空軍基地に広くアクセスできるようになった。)を拡大させるものです。