その一つがカタールから贈られた航空機ですが、これはカタールの王室がトランプに個人的にプレゼントされたものだそうです。
トランプは大統領職を利用して他国の権力者たちから巨額のカネやモノをもらうのに成功しています。高関税で脅せば、他国(特に中国、日本、欧州)の政府はトランプに媚を売るか、屈するか、報復するしかありませんが、報復すると面倒なことになるので話し合いとプレゼントで解決しようとするのではないでしょうか。これがトランプが得意とするはったり+脅迫+汚職外交です。
日本はトランプにどんなプレゼントを差し上げるつもりなのでしょうか。
日本政府も贈収賄で回っていますからこんなのは慣れたものです。
それにしても、カタール王室がトランプに個人的に贈ったボーイング機を大統領専用機に使おうとしているトランプは一体何を考えているのでしょうか。脳タリン、それともわざと?
そのまま使えるわけがないことくらい誰でもわかります。
大統領専用機として使う前に航空機に何も隠されていたり仕組まれていないことを徹底的にチェックしなければなりません。そのために必要な費用は新しいエアフォースワンとエアフォースツーの価格の3倍にもなるそうですし、オーバーホールが完了するのはトランプがホワイトハウスを去った後です。それともトランプはプーチンのようにずっと大統領で居続けるのでしょうか。
これほど巨額の費用をかけるなら、イーロン・マスクのDOGEの歳出削減(大量解雇)で被害にあった職員や国民に申し訳が立ちません。
トランプの相互関税90日間停止が終了した時点で、トランプは各国(ロシア以外)に対しこれまで以上のはったり+脅迫+汚職外交を行い、各国から素晴らしいプレゼントをもらうことになるのか、金融市場、世界経済、サプライチェーンと世界貿易が大混乱し全てが崩壊することになるのでしょうか。その時に大儲けをするのがいつもの金融詐欺師たちですが、トランプとトランプの取り巻きたちもインサイダー取引で大儲けでしょうか。
The Boeing 747-8i that Donald Trump wants to use as Air Force One and its serious drawbacks
(概要)
5月16日付け
トランプがエアフォース・ワンとして使いたいと思っているボーイング747-8iとその深刻な問題について。
米大統領専用機として使われそうな航空機が複数の理由から物議を醸す問題となっています。
問題の航空機とは、カタール王室からトランプに贈られたボーイング747-8i(iはインターコンチネンタルの略)であり、Fly By Wire Aviation(優れたYouTubeチャンネル)が本日その航空機に関する(スペイン語の)ビデオ(以下)を公開しました。ビデオからこの航空機の豪華な外観と贅沢な内装を見ることができます。
ボーイング747-8iは、カタール・アミリ・フライト社(Qatar Amiri Flight:カタール政府が所有・運営しているVIP専用航空会社であり、主にイスラム独裁政府を支配しているカタール首長の王族、サーニー家が利用している。)が購入したものです。
ボーイング社は2012年4月にこの航空機をカタールに納入し、P4-HBJとして登録されました。この航空機の内装はあらゆる面で豪華であり、まるで空飛ぶ宮殿のようです。
数日前にトランプは、カタールから贈られた4億ドルのジェット機を快く受け取る意思を表明しました。「一部の人々は国家に対するギフトを受け取るべきではないと言っているが、私の姿勢は、なぜギフトを受け取らないのか、だ。我々(米国)は誰にでもギフトをあげているだから、なぜ私がギフトを受け取ってはいけないのか。」と。
実をいうと、この航空機は正確には国家へのギフトではなく、トランプ個人へのギフトなのです。
ABCニュースは、この航空機はトランプ大統領の在任中に使用され、その後、トランプが所有する大統領図書館財団に引き渡されると報じましたが、この取引の合法性について疑問が提起され、共和党からも批判が高まっています。
↑ 米国が大統領専用機として使っている2機のVC-25Aのうちの1機。
トランプがこの航空機を欲しがっている理由は、既存の大統領専用機のエアフォースワン(この名前は、米大統領が一時的に航空機で移動するときに使う航空機に与えられた無線コールサインであり、副大統領の航空機はエアフォースツーと呼ばれます。)は、1987年(ロナルド・レーガン大統領の在任中)に初飛行した2機のボーイングVC-25A(747-200Bの改良版)です。これらの2機はもうすぐ40才になります。
↑ 新型VC-25Bsのうちの1機のイメージ画像。2027年に納入される予定です。
2015年1月28日に、これらの航空機の運用者である米空軍(USAF)は、新しいエアフォースワンとしてボーイング747-8を選択したと発表しました。
そしてVC-25Bsと呼ばれる2機の新しい大統領専用機の建造が同年に始まりました。
しかしこれらの航空機は、ボーイング社にとっての頭痛の種となっています。
2016年12月、トランプ大統領は「コストの上昇が制御不能となっており、今や40億ドル以上にものぼる。」と非難し、発注のキャンセルを求めました。
↑ トランプ大統領が1期目の時に提案した新型VC-25Bsのイメージ画像。
最終的にボーイング社は、これらの航空機の超過コストの全てを負担することを約束した固定価格契約を結ぶことに合意しました。
2022年4月、ボーイング社は、「既にこれらの航空機に関しては6億6000万ドルの損失を被った。
現在、これらの2機(VC-25Bs)の建造が進行中であり、27年に納入される予定です。
既存のVC-25Asは初飛行から40年経ちます。
↑ カタールからトランプ大統領に贈られたボーイング747-8i。
法的そして政治的な問題を超えて、カタールがトランプ大統領に贈った747-8iは、米国の納税者にとってタダでもらったというわけではありません。この航空機を大統領専用機として使用するには、綿密な検査を行わなければなりません。また、USAFが費用を支払うことになる機密情報用の通信機器やその他のセキュリティ・システムの装備も必要となります。そのために、一旦、この航空機を最も基本的な構造にまで解体し、再び組み立てる必要があります。現時点の予測では、この747-8iを大統領専用機として使うための改造作業は、トランプ大統領の任期が終了する2028年以降に完了するでしょう。
↑ カタールからトランプ大統領に贈られた豪華なボーイング747-8iの内装のイメージ画像。
数日前に、CNNがこの航空機について報じました。
大統領専用機として使われる可能性のあるカタールの航空機に精通している専門家は、この航空機の価値は約2億5000万ドルであると語りました。この人物が説明を受けた政府の見積もりでは、この航空機のオーバーホールにかかる費用はこの航空機の実際の価格の3倍以上になる可能性があります。
建造中のVC-25Bs(新しいエアフォースワンとエアフォースツー)ほど高価ではないでしょうけど、これらの2機が納入されるまでに、オーバーホールが終わらない可能性が高い航空機(747-8i)にこれほど高額な費用をかける意味があるのか、疑問に思わざるを得ません。
後にこの航空機(747-8i)がトランプが所有する大統領財団の手に渡ることになるのは言うまでもありません。
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