米国の銀行破綻に関連する3月14日付けの最新記事(5点)を簡単にご紹介します。
(図表や画像は省きました。)
最近破綻した銀行は、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、ファースト・リパブリック銀行の3行ですが、シルバーゲート銀行もどうやら危ないようです。そしてスイス大手のクレディスイスも危険水域のようです。どうやら今回の銀行破綻で、小中規模・地方銀行から巨大銀行に預金や資産が移ることになってしまい、巨大銀行はさらに巨大になり世界の銀行業界を独占するようになるのかもしれません。これは嫌な動きですね。グローバリストはワンワールド銀行でも創ろうとしているのでしょうか。
現在の破綻騒動は、中央銀行デジタル通貨の導入と共に中央銀行と巨大市中銀行が世界の金融を牛耳るために意図的に操作されているのかもしれません。ただ、破綻した銀行はリベラル左翼のSDGsやLGBTQを支援していたようですからそれらがぽしゃればよいのですが。
支配層グローバリストは立場の弱い人々をゆでガエル状態にして苦しめています。ワクチンでも世界中の高齢者を大量死させ、これらの銀行破綻で年金受給者が投資した年金が失われ、大手銀行の支店が閉鎖されることでオンラインバンキングが苦手な高齢者はお金の管理が難しくなっています。グローバリストは自分が精神的にも頭も心も弱いため、常に弱い者いじめばかりしています。
ヨーロッパでは大手銀行が以前から支店を次々に閉鎖しています。これはオンラインバンキングの普及によって支店運営の経費を削減のためかもしれませんが、銀行の窓口で取引を行ってきた人々は銀行難民になってしまいます。酷い話です。
全てはグレートリセットの一環でしょうが、そう簡単にグローバリストの望み通りには進まないと思います。

①ムーディーズが米銀行全体を格下げ!
‘Rapid Deterioration’: Moody’s Rating Service Downgrades U.S. Banking System | Opinion - Conservative | Before It's News (beforeitsnews.com)


それは急速に悪化しています。

バイデンに票を投じた有権者らがこの国を破壊したのです。
主要格付け会社(ムーディーズ)が米銀行システムを格下げしました。

 

By: Spencer Brown

 

CNBCによると:
2008年の金融危機来の最大規模の銀行破綻となり、ムーディーズ・インベスター・サービスは、米銀行システムを格下げしました。
月曜の朝、バイデン大統領は懸念を和らげようとしましたが失敗してしまいました。
ムーディーズは、火曜の朝、シリコンバレー銀行、シルバーゲート銀行そしてシグネチャー銀行で取り付け騒ぎが起きシルバーバレー銀行とシグネチャー銀行が破綻したことを受け、米銀行システム全体が「急速に悪化する運営環境」にあるとして見通しをマイナスに引き下げました。

ムーディーズは米銀行全体の格下げを行うと同時に、未回収の有価証券損失と非小売業や保険未加入の米国預金者を抱える複数の銀行に対して、預金者獲得競争そして究極的には資本逃避が起きる可能性があり、資金調達、資金流動性、収益、資本に悪影響が及ぶと警告しました。

 

ムーディーズが監視している格下げの可能性のある銀行は:

INTRUST Financial、Western Alliance、Comerica、Zions Bancorp、 First Republic.Marketsですが、ニュースでは殆ど報じられていません。

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②小規模地方銀行の破綻でメガバンクの巨大化が進む!

Smaller Banks Begin To Crash And Face Banks Runs As Flight Of Deposits Flow Into Megabanks – winepressnews.com

314日付け


大手銀行の巨大化が進みます。

バイデン大統領は自国民に米銀行システムは安全であると信じさせたいのですが、殆どのエコノミストやアナリスト(特に独立系)が予測した通り、小規模の地方銀行が潰れています。

先にWinePressが論じた通り、これらの銀行(シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、そしてさらに多くの銀行が破綻するでしょう。 )の破綻の後に、預金者は資産を小規模銀行から大手銀行(大きすぎて潰せない銀行)に移していることは明らかであり、メガバンク(巨大銀行)は経営難に陥っている銀行から流出している良い資産に飛びつき始めています。その結果、メガバンクの締め付けや銀行業界の独占が強化されています。

株式市場の専門家でありアナリストのグレゴリー・マナリーノ氏曰く: 

破綻する銀行はシルバーバレー銀行に限定されないでしょう。そしてこれは大手銀行に「ファイヤーセール=処分特売」の機会を与えます。
シルバーバレー銀行の救済に介入した大手銀行は一つもありません。なぜなら、(JPモルガンを含む)大手銀行は破綻した銀行から
二束三文で資産を獲得できる大きな機会を得たからです。
さらに、大手銀行は、多くの地方銀行が破綻すればするほど、さらに多くのファイヤーセールが
計画的に行えるようになります。

私の意見としては、今後、銀行システム全体の統合(淘汰)が加速し、ウォール街の超巨大銀行により多くの権限と資産が集中することになるでしょう。地方銀行や小規模銀行の破綻によって、大きすぎて潰せない銀行をさらに大きくさせることになります。既にそれが起き始めています。米国の預金者らは資産や預金を大手銀行に移しています。
取り付け騒ぎのリスクが最も大きいのが地域銀行と小規模銀行です。


午前9時に
バイデン大統領が発した激励の言葉は米国の小規模銀行への信頼を高めることはありませんでした。

 

先にも述べた通り、これは第二の預金+ローン危機となりますが、残念ながら預金はありません。一方、JPモルガンは、いや失礼、JPメガですね、18兆ドルの預金額を確保しようとしています。

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③クレディスイスが危ない!

Wall Street expert who infamously called the 2008 Lehman Brothers’ collapse predicts Credit Suisse to be next major bank failure – Investment Watch (investmentwatchblog.com)

 

2008年のリーマン・ブラザーズの破綻を大声で言っていた悪名高いウォール街の専門家は、次に破綻する銀行は大手のクレディ・スイスであると予測しています。

クレディ・スイスが危うい状況です。株価が新安値に急落。CDS(クレジットデフォルトスワップ)は過去最高値で取引されています。

 

Daily Mail:ウォール街の専門家がシリコンバレー銀行の次に破綻する銀行はクレディスイスであると予測した数時間後にクレディスイスは「重大な弱点」があることを認め、クレディスイスの株価は新安値に急落しました。


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④ヨーロッパの銀行の影響を受ける+オンラインバンキングへの移行で支店を次々に閉鎖。

Barclays And Other British Banks Announce Branch Closures In Wake Of American Banking Fallout – winepressnews.com


米国の銀行破綻や取り付け騒ぎによってヨーロッパの銀行も影響を受けています。イギリスの大手バークレー銀行は2023年中に複数の支店を閉鎖すると発表しました。


WinePressは、2021年1月と7月に、欧米の小規模銀行だけでなく大手銀行も支店を閉鎖しており、これは破綻への流れであると報じました。
米国で3銀行(シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、ファースト・リパブリック銀行)が続けて破綻したため、他の銀行でも取り付け騒ぎが起き、顧客は大手銀行に預金や資産を移したり再投資しているため、多くの
小中規模・地方銀行の経営が悪化しています。

バークレー銀行は、今年新たに14支店を閉鎖すると発表しました。
これらはすでに閉鎖が発表された41支店に追加されます。

イングランドでさらに11支店、ウェールズで2支店、スコットランドで1支店が今年の夏に閉鎖されます。

バークレー銀行は、閉鎖の理由を顧客の習慣の変化に反映しているとし、これらの地域では支店をサポートするのに十分な需要がなくなったと主張しました。

支店を閉鎖しているのはバークレー銀行だけではありません。
2015年以降、約5000の大手銀行が支店を閉鎖するか閉鎖の準備をしています。
イギリスのATMネットワークLINKによると、今年末までに大手銀行(TSB、HSBC、ロイズなど)の257支店が閉鎖される予定です。

これにより特に影響を受けるのが何千人もの年金受給者です。彼らは異なる方法でお金を管理しなけれ ばならなくなります。

Age UKの調査によると、地元の支店が閉鎖されると、65歳以上のほぼ半数がさらに遠くに足を運ばなくてはならなくなり、そのための費用が28%も増加します。
多くの人がオンライン・バンキングを利用
するようになりましたが、それでもまだ多くの人がオンライン・バンキングを利用することができないか利用したくないと考えています。 


オンライン・バンキングに対する高齢者の共通の障壁は、デジタルディバイスを持っていない、ディバイスを購入する経済的余裕がない、ブロードバンド接続が不十分な地域に住んでいる、健康上の問題、デジタル・バンキングの仕組みが理解できないなどです。

毎週、銀行の支店が閉鎖されたというニュースを耳にしますが、これは、オンラインで銀行取引をしたくないかそれができない高齢者がお金をどのように管理して良いのかわからないまま放置されることを意味します。

 

銀行はコスト削減のために支店を閉鎖していますが、何百万人もの高齢者は生涯を通じて銀行の窓口での取引に依存してきたため、Age UKに助けを求めています。

                      

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666 Million Worth Of Assets Held By Swedish Pension Firm Tied-Up In Collapsed American Banks – winepressnews.com


年金受給者が破綻した3銀行に投資していました。

米国の銀行の破綻は地方の小規模銀行や暗号通貨取引所にだけ影響を及ぼしているのではありません。世界中の投資家や資産管理会社にも影響を及ぼしています。


スウェーデンのセブンスAP基金(プレミアム年金制度の資金を管理)も影響を受けています。スウェーデンの約500万人の年金受給者がセブンスAP基金に年金を預けています。そしてセブンスAP基金は破綻した米国の3銀行(シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、ファースト・リパブリック銀行)とつながりがあります。

スウェーデンのメディア支局のAftonbladetによると、
年末時点で破綻したこれらの銀行に合計で6億6千6百万クローネ(6千2百万ドル)が投資されました。

セブンスAP基金の経営戦略は多様化を基にしており、3,000社を超える企業の株式を保有しています。
さらにこれらの破綻した3銀行に投資していたのはセブンズAP基金だけではありません。ストックホルムに本社があるAlectaもこれらの銀行に巨額投資を行っていました。


ブルームバーグのデータによると、1,040億ドル以上の資産を管理するAlectaは昨年末時点でシリコンバレー銀行の4番目の大株主であり、6億5百万ドル相当の株式を保有していました。しかし木曜日に株価が2億7千9百万ドルまで下落してしまいました。

Alectaは昨年末時点でファースト・リパブリック銀行の5番目の大株主であり、シグネチャー銀行の6番目の大株主です。