10年前に亡くなったとても偉い母猫のお話です。
何年か前にこのニュースを目にしたことがあります。
本当に偉大な母猫だと思います。炎の中に飛びこんで子猫を助けたのですから。
猫の勇敢な物語は他にもいつくか聞いたことがあります。猫って本当に愛情深い生き物ですね。
猫と一緒にいると本当に癒されますが、それは猫が愛情深い生き物だからだと思います。
スカーレットさんだけでなく猫の星に帰っていった心優しい猫さんたちに地球の猫たちを守ってくださいとお願いしたいくらいです。

さて、今年も1年間、私の素人ブログを毎日覗いてくださり本当にありがとうございました。
来年もブログ更新を(可能な限り)頑張りたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。
IMG_5445 2018年11月テツ









(どうぞよろしくにゃ!)

http://karapaia.com/archives/52269277.html

例えその身が焼かれようとも、炎の中に5回飛び込み5匹の子猫を助け出した母猫の物語(アメリカ)

2018年12月29日 

 

0_e8

 ブルックリンの廃工場から火が出たとき、ひとりの消防士が目撃したものは、多くの人の心を打った。

 例えその身が焼かれようとも、5匹の子猫を救い出すため5回も炎の中に飛び込んでいった猫、スカーレットは、ときに動物は人間よりもずっと勇気ある心の持ち主であることを身をもって証明したのだ。

 その真実の物語は今でもネット上で多くの人々に語り継がれている。

炎の中、5匹の子猫を運び出していた母猫


 1996年3月30日のできごとだ。ニューヨーク州ブルックリンの廃ガレージから、原因不明の出火があった。緊急通報をうけた消防員たちは迅速に火を消し止めた。

 その間、消防士のひとり、デヴィッド・ギアネリは、火事現場から、燃え盛る炎の中、子猫を一匹づつ運び出している猫を目撃した。

 猫はとにかくひどい火傷を負っていた。全身の毛や手足、耳が特にひどく焦げていて、塞がってしまっていた。

3_e9

 子猫たちを安全な場所へ避難させると、この猫は生存を確認するかのように自分の鼻で一匹一匹に触れた。全員を確認すると猫は意識を失ってしまった。

 ギアネリは胸がいっぱいになった。そして倒れた猫と子どもたちを、ニューヨーク州のポートワシントンにあるノース・ショア・アニマルリーグの動物病院に連れていった。

 懸命に子猫を助けたこの母猫はスカーレットと名づけられだ。

 残念なことに、一番弱っていた子猫が一匹、火傷が元で死んでしまったが、スカーレットは奇跡的に一命をとりとめ、3か月の治療の後、里親を募集できるまで回復した。

1_e12

母子ともに安住の家が決まる

 自分の命も顧みず、子猫たちを自ら救ったこの勇敢な猫の話は、またたく間に広まった。

 オランダ、日本、南アフリカなどからも賞賛の声が寄せられ、善意の人たちから、猫たちを引き取りたいという手紙が7000通もこの動物病院に届いた。

 病院は、子猫たちを2匹づつ里子に出すことにした。

 スカーレットは、カレン・ウェレンという女性に引き取られた。

 彼女自身、交通事故の被害者で、自分の飼い猫を亡くしたばかりだった。カレンは、特別なケアを必要とする動物を引き取ることに人生を捧げていた。


Scarlett The Cat 1

そしてスカーレットは星になった

 それから約12年後の2008年10月11日、穏やかな日々を送っていたスカーレットは亡くなった。推定年齢は13歳前後だったという。

 ノース・ショア・アニマルリーグは、彼女の名前にちなんだ「勇敢な動物のためのスカーレット賞」を創設した。他者のためになる英雄的な行いをした勇敢な動物に贈るものだ。

 スカーレットは本にもなり、『スカーレット、家族を救う』という話の中の主人公になっている。

4_e5
 スカーレットが虹の橋を渡ってから10年がたったが、彼女の話は人々の心の中にずっと生き続けている。

 動物の母性は計り知れないものがある。おそらく本能的なものなのかもしれないが、その無償の愛は人間の想像をはるかに超える。

 どうか、安らかに、スカーレット。あなたの愛と勇気にあふれたその物語は、これからも、何度も語り継がれていくだろう。

 それこそが我々人間ができる精一杯の追悼である。