8月30日(木)から9月1日(土)の予定で北岳、間ノ岳を登る予定でしたが、超強風と霧で8月31日早朝に北岳山荘から下山しなけらばならず残念無念でした。この日、北岳や間ノ岳に登頂した人はいなかったと思います。

予定のコースは:
8/30=広河原→二俣→八本歯のコル→北岳山荘
8/31=北岳山荘→間ノ岳→稜線(北岳山荘経由)→北岳→白根御池小屋
9/1=白根御池小屋→広河原・・・でした。

実際に辿ったコース:
8月29日(水)午後7時に自宅を出発。
夜間は南アルプス市の道の駅しらねで車中泊したのですが、標高が300mくらいなので蒸し暑くて殆ど眠れませんでした。過去に、北岳、仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳に登った時もこの道の駅で車中泊したのですが、やはり蒸し暑くて眠れませんでしたので、標高の低い道の駅での車中泊は夏季は適していませんね。眠れずに登山するときついです。

8月30日(木)早朝、芦安温泉駐車場に車を停め、午前5時過ぎに相乗りタクシーで広河原まで行きました。
ちょっと車酔いして気持ち悪くなりました。広河原には平日なのに多くの登山者が到着していました。

午前6時20分頃に広河原を出発。
美しい樹林帯の、大樺沢沿いの登山道を登っていきます。沢の水が勢いよく流れていました。
3時間後に二俣分岐に到着。
何人もの登山者が休憩していました。ここには仮説トイレ(設置期間はその年の天候によって違う)が置かれていましたので休憩場所としては適しています。
しか~~し、ここから八本歯のコルまで登るのが超きついのです!!
雪が溶けて雪渓はなく助かりましたが。。。八本歯のコルまで続くガレ場の急斜面を私たちのようなヘタレ登山者は3時間近く登って行かなければならないからです。
この斜面の途中で出逢った関西から来られたご夫婦も、私たちと同じようにこの日は北岳山荘まで行く予定でした。
しかし奥さんの方がかなり疲れた様子で、ご主人からかなり遅れて登って行きました。私たちもゆっくりと登っていたのですが、後ろの方で休憩中の奥さんが私たちに「気分が悪く頭痛がしているのでここでもう少し休むと主人に言ってもらえますか。」と呼び掛けたため、先をいっていたご主人に奥さんが具合悪いことを伝えました。
多分、高山病と脱水症だろうと思い、ポシェットに入れてあった高山病予防のためのサプリを奥さんに差し上げることにしました。私とすれ違った下山中の女性が頭痛薬を持っているとのことでしたので、その女性にサプリを渡し、頭痛薬とサプリを下にいる奥さんに手渡してくださいとお願いしました。
すぐ後にご主人が奥さんのところに戻ってきました。通りすがりの登山者たちも立ち止まり気分の悪そうな奥さんを気遣っていました。その後、私たちは登山を続行しましたが、きっとこのご夫婦は登山を断念しそこから下山したと思います。(翌日の悪天候を考えれば、それが一番よかったと思います。私たちも翌日下山しなければなりませんでしたし。。。)
八本歯のコル手前から梯子が続きます。梯子や岩場を登って行きながら右手には北岳のバットレスがよく見えました。日本で最も高い所にある岸壁だそうです。恐ろしい岸壁ですが、ここを登る人がいるのです。前回、北岳を登った時に登山ガイドがここから滑落し、ヘリが旋回していました。

梯子を登り、八本歯のコルに到着したときは一安心しました。左手には険しいボーコン沢の頭が見えましたが、あそこを登るのは危険そうです。
八本歯のコルからは北岳と間ノ岳の稜線(日本で標高が最も高い稜線)がよく見え感激しました。
しか~~し、八本歯のコルで小休憩していた男性に「ここからが本番ですよ。」と言われ、がっくり来ました。
何しろ、ここからは岩場とさらなる梯子を超え、その後、稜線をトラバースする梯子コースを進むことになるからです。ただし、この日の展望は非常に良かったのでここまで登った甲斐がありました。

この後、岩場や梯子を超え、北岳山頂手前の分岐まで到達。
そこから左手のトラバースのコースを進めば北岳山荘に辿りつけます。
このコース上には岸壁に梯子がかけられており、そこを通過しなければなりません。
ただ、稜線の東側でしたので西側からの風は遮られていました。
梯子を超えると間ノ岳山頂へ続く広々とした稜線と北岳山荘が見えました。また、東方向には富士山が雲の上に浮かんでいました。
トラバースを過ぎ、稜線を少し下り、北岳山荘に到着。広河原を出発してから8時間も経っていました。標高差1500m近く登ってきました。
北岳山頂は多くの登山者で賑わっていましたが1枚の布団で1人が眠れる程度の込み具合でしたので一安心。
テント場には数張りのテントが設置されていました。
天気予報では翌日は曇り時々晴れでしたから、翌日は早朝から間ノ岳登頂後に北岳登頂を計画していました。
私たちは40人分の布団が敷ける大部屋(間ノ岳の間)に寝ることになりましたが、きつい登山コースを登って来た人たちばかりなので早くから横になっている人たちが多かったです。
夕食後に既に眠ってしまっている人もいました。私たちも疲労困ぱいでしたので早めに寝ました。夜間はイビキをかく人もなく静かでしたが。。。夜間に目を覚ましたとき、強風が山荘の壁を叩いていました。ちょっと嫌な予感が。。。強風が吹くなんて思っても見ませんでした。しかも天気予報ではそれほど悪くはなかったし。。。

翌朝、4時に起床。
外は霧で覆われていました。しかも強風が吹いていました。
山荘の食堂で朝食を食べている間、山荘のスタッフの方がこの日の天気は強風、霧、小雨と教えてくれ、私たちも他の登山者もみながっかり。。。
とりあえず、出発の準備をして、八本歯のコルへ向けてトラバースする前に少しだけ稜線を歩くためその時の風の具合を体感してから登頂するか下山するかを決めることにしました。
山荘には前日すでに間ノ岳や北岳に登頂した登山者も多くおり彼らは下山するのみです。
山荘を午前5時50分に出発。周囲は霧で覆われ視界がかなり悪く肌寒かったです。
西風が強く吹き付けていました。霧や雨が降ると眼鏡が濡れて見えにくくなるので厄介です。
山荘から少し歩くと遮るものが何もない稜線に出ました。
もの凄い強風でした。多分、風速20mはあったと思います。歩いていてもいつ風で吹き飛ばされるか分からないほどの強風です。山の上でこれほど荒れた天候を体験したのは初めてです。
北岳の山頂は悪天候があたり前というほど天気にはあまり恵まれません。それでもこれほどの強風が吹いているとは本当に恐怖を感じました。
この強風の中で岩の稜線を超える登山者はいないと思いました。
その後すぐに稜線から東へトラバースしたため、風は大分弱くなりました。
岸壁の梯子や岩場を無事に超え、八本歯のコルを超え、滑りやすい急斜面をゆっくり下り、午前9時過ぎに二俣まで到達しました。ここまで下ると霧も雨も降っていません。風もそれほどありません。二俣で休憩中の登山者の中にはこれから山小屋へ向かう人たちもいました。小学校低学年の2人の息子さんたちを連れたご夫婦が二俣まで登ってきましたが、山の上の状況を伝えました。ご夫婦はもう少し登ってから考えると言っていましたが、翌日の天気はさらに悪いと聴いていたので下山するなら今のうちの方がよいとは思いましたが。。。
下山中に下から登ってくる登山者とすれ違う度に山の上の状況を伝えました。
広河原に近づいたころに、下から大勢の登山者(団体登山ツアー)が登ってきました。山の上は悪天候ですが、団体ツアーなので予定を変更することができないのでしょう。せめて、白根御池小屋で1泊し、翌朝の天候をみてからどうするか判断してほしいなと思いました。

午前11時半に広河原に無事到着。下界の天気は晴れ間がありました。しかも蒸し暑い。
今回は登頂はできずとても残念でしたが、八本歯のコル経由で北岳山荘まで登ることができたので良い経験になりました。
リベンジのために再度(来年以降)、間ノ岳と北岳に挑戦できるなら、コースを一部変更したいと思います。

まず、車中泊は止め、芦安の駐車場近くの宿泊所で一泊し、翌朝、乗り合いタクシーで広河原に向かう。
広河原から二俣経由で肩の小屋まで登る。肩の小屋で宿泊し翌朝、北岳山頂→稜線→間ノ岳山頂に登り、北岳山荘で一泊。翌朝、八本歯のコル経由で下山するコースがベストだと思いました。

今回は中途半端な登山となってしまいましたが、広河原から北岳山荘までの景色を撮りましたのでその一部をUPさせていただきます。

(二俣から八本歯のコルまでの急登x4→連続梯子x5→北岳バットレス→八本歯のコルから見えるボーコン沢の頭→八本歯のコル→八本歯のコル直後の岩→八本歯のコルから見える間ノ岳→岩場と梯子x4→トラバースと山頂の分岐→トラバース(岸壁の梯子コース)x5→東側に見える富士山→間ノ岳と北岳山荘→翌朝の様子 )
IMG_5082ここを登るIMG_5083二俣IMG_5084八本歯のコルへIMG_5088きついガレ場IMG_5089連続梯子始まりIMG_5092IMG_5093岩場IMG_5094連続梯子IMG_5095ここを登るIMG_5097北岳バットレスIMG_5099ボウコン沢の頭IMG_5100八本歯のコルIMG_5101IMG_5102間ノ岳IMG_5104八本歯のコル後の梯子IMG_5105ここを登るIMG_5107IMG_5108IMG_5110分岐IMG_5111北岳山荘へトラバースIMG_5113崖っぷちの梯子を歩くIMG_5114IMG_5116IMG_5117稜線上の分岐IMG_5112富士山が見えたIMG_5118間ノ岳と北岳山荘IMG_5120翌朝、強風と霧で下山