イスラム過激派の支援国家でもあるサウジアラビア(9・11の首謀者はサウジ王族と言われています。)の政府系メディアがアサドが脳卒中で倒れただの、銃で撃たれて死んだだのとアサド重病説や死亡説を流し始めています。勝手に殺すなと言いたいです。きっと、シリア内戦の情勢が急激に変化しているからでしょう。
最近、シリアのISISの一部が米軍に空爆されて破壊されました。
また、TAPブログでは、エジプトとアルジェリアがイラク、イラン、シリア、トルコ、ロシアの同盟軍に加わり、ISISと戦うことにしたと伝えています。また、エジプトは、サウジの石油よりも安価なイラクの石油を毎日100万バレル輸入することにしました。OPECの支配者のサウジアラビアは石油の価格を上げるために減産しましたが、それは何の効果もありません。今、石油やシリア内戦に関して、サウジアラビアはかなり危機的状況なのでしょう。そのためにあのようなアサドに関する嘘の情報を流しているのでしょう。

ところで、1月17日にTBSが初めてシリアにてアサド大統領に単独インタビューをしていました。放送はその数日後でした。私もその時の映像を観ていましたがアサド大統領は自国が大変な状況にあるにもかかわらず、意外にも元気そうでした。シリアをめちゃくちゃに破壊されたアサド大統領を観て気の毒になりました。

http://investmentwatchblog.com/rumors-grow-that-syrian-president-assad-has-suffered-fatal-stroke/
(概要)
1月30日付け

サウジがシリアのアサド大統領の重病説、死亡説の噂を流しています。

by Carol Adl

Rumors Grow That Syrian President Assad Has Suffered Fatal Stroke

複数のメディアがアサド大統領が脳卒中で倒れたとか死亡したなどと騒ぎ立てていますが、シリア政府系メディアはそれを完全に否定しています。


アサド大統領はここ数日間、公の場に姿を現していません。しかしシリア政府はアサド大統領は良好な健康状態であり大統領としての職務を通常通り遂行していると発表しました。
アサド政権の関係者は、反政府側がアサド政権を揺るがすためにそのような噂を流していると伝えています。

このような噂が流れたのは、丁度、シリア内戦でアサド側が優勢になり始めた時と一致しています。


The Mail Online よると:

レバノンのal-Mustaqbal紙が、アサド(51歳)は脳梗塞を患っており、ダマスカスの病院にて厳重な警備体制の下で治療を受けているとの情報を信頼おける情報筋から入手したと伝えました。
また、サウジアラビアのAl Arabiya紙は、アサドは脳腫瘍を患っており、ロシアとシリアの医療チームから治療を受けていると伝えました。
しかしシリア政府はこれらの情報を完全に否定しアサド大統領は通常通り職務をこなしていると反論しました。

アサド政権側は、「シリア国民はこのような嘘に対して免疫がある。彼等は誰がこのような噂を広めているかを
ほのめかしている。」と述べました。

ロシアのブロガーのNavsteva 氏は、サウジアラビアのAl Arabiya紙がアサドが脳卒中で倒れ、イラン人のボディガードに撃たれて死亡したと噂を広めている、と批判しました。

サウジアラビアは2011年にスンニ派の反政府勢力が対アサド政権の活動を始めた時からずっと支援してきました。

今月初めに、ロンドンに拠点を置くサウジ政府系Asharq al-Awsat紙は、シリア内戦の心理的重圧を受け続けたアサドの精神的健康が悪化していると伝えました。
しかしこのような情報が流れた時期と、11月にアサド側がアレッポを奪還し、シリアのパワーバランスに変化が起き始めた時期と一致しています。アサド大統領の重病説が流れた背景には反アサド側がアサドにそうなってほしいと願っていることをそのまま伝えただけなのです。