ハンガリー、EU、IMFの関係がぎくしゃくしているようです。しかし、これは。。。どっちもどっちという感じです。なぜなら、EUもIMFもハンガリー政府もみな非民主的な組織体だからです。悪党同士が喧嘩しているという感じです。
2008年にハンガリーの経済が崩壊した際、EUやIMFから巨額の財政支援を受けましたが、経済が悪化している中で(ハンガリーは今年末までに全て返済すると言っていますが)、返済が難しいようです。
IMFもEUもEU加盟国が財政難に陥るとその国に大金を貸すことで支援します。しかしIMFもEUも債務国を彼らの管理下(支配下)に置き、債務返済ができなくなると債務国を乗っ取り資源や資産を全て奪いますから、債務国ハンガリーもそうなるのを恐れて、IMFは要らない、ハンガリーから出ていけ、となっているのでしょう。
IMFやEUは破綻したギリシャに財政支援しましたが、ギリシャは立ち直ることができません。
ハンガリーはIMFやEUに今年中に借金は返すから、ほっといてくれ、と言っているのです。
ただし、返済は無理のようですが。。。

世の中には他人からお金を借りても返してくれない人がいます。いつ返してくれるのかを期待するより、その人にお金を貸すなら、むしろ、あげてしまった方が気が楽です。IMFやEUには、ギリシャやハンガリーにお金を貸したのではなく、あげたのですから諦めなさいと言いたいです。

EU加盟国(複数)が財政難に苦しんでいる中でイギリスが離脱すれば、財政難に陥る国が増えるのではないでしょうか。そして、ハンガリーもEU離脱を考えるのかもしれません。

http://tapnewswire.com/2016/07/hungary-becomes-first-european-country-to-ban-rothschild-banks/
(概要)
7月20日付け

ハンガリーはIMFを必要としない。IMFを追放したい!
Hungarian Central Bank Gyorgy Matolcsy: IMF office in Budapest not necessary any longer.

ハンガリー中央銀行総裁:ブダペストにはIMFのオフィスは要らない。

長年、ハンガリーとIMFの対立構造が続いている中で、月曜日、ハンガリー中央銀行総裁がブダペストにあるIMFにNOを突き付け、彼らのオフィスを閉鎖するよう要請したことで両者の対立がさらに深まりました。
また、総裁は、「IMFはハンガリーにとってあまり有益ではなく、IMFは地に落ちた。」と批判しました。
元経済相の現中央銀行総裁(Gyorgy Matolcsy氏)は、月曜日に、IMFのラガルド専務理事に対し、「ハンガリーはもはやIMFを必要としない。ハンガリーはIMFなして経済を立て直すことにした。従ってブダペストのIMFオフィスを維持する必要性がなくなったので閉鎖してほしい。」と文書で要請しました。

2008年に起きたリーマンショックでハンガリー経済も崩壊し、IMFとEUはハンガリーに対して260億ドルの財政支援を行いました。しかし前政権が倒れ2010年にオルバーン・ビクトル氏が再び首相に就任してから、ハンガリーとIMFの関係が悪化しました。
ビクトル政権下で新たな憲法と法律が制定され、ハンガリーの民主主義、憲法裁判所の権限、司法制度、報道の自由を抑制するようになりました。
そのためEUはハンガリーがEU条約を侵害したとして、いくつかの対応策を考案しました。
今月初めに、欧州議会はハンガリーの反民主主義への転換を止めさせるための決議を通過させました。
しかしビクトル首相は、EUに対し、ソ連のような内政干渉はするな、とつっぱねました。

ハンガリーはIMFに対し今年中に債務を全て返済すると伝えました。
しかしハンガリー政府とIMFの間で行われてきた新たな財政支援に関する協議がうまくいきませんでした。
その結果、月曜日にハンガリー中央銀行総裁は、「ハンガリーはこれ以上IMFを必要としない。今年中に債務を全て返済する。
ハンガリー政府は財政赤字をEUの限度(GDPの3%)以下に減らすことができた。」とIMFに伝えました。
総裁は、ビクトル政権下で経済政策立案者として、大企業に対し特別重税を課すという例外的な政策を打ち出しました。彼は4か月前に中央銀行の総裁に就任したばかりです。
昨年、ハンガリーの経済は1.7%も縮小しました。欧州委員会は、ハンガリーの経済は2013年のレベルまで弱体化し財政赤字は再びGDPの3%まで膨らむとみています。