香港も大変な状態ですね。今年3月の台湾のデモを思い出しました。
1997年に香港の主権が中国に返還されてから初めての大規模なデモではないでしょうか??
中国政府は香港も独裁支配をしたいのですから、香港人に自由投票はさせたくはないでしょう。民主派の立候補者など邪魔なだけです。たとえ民主派が立候補できても不正選挙で票が誤魔化され、中国政府が指名した人物が行政長官に当選するはずです。そんなものです。
香港人、特に若者は中国政府のやり方に耐えられないでしょう。ただ、香港の富裕層などはお金さえ儲かればよいのであって、このまま香港で稼ぐためにも中国政府に黙って従いたいのは確かでしょう。
しかし若者は香港を中国本土と同じにはしたくはないでしょう。若者が独裁政府のやり方に反発するのは当たり前のことです。
これから香港はどうなってしまうのでしょうか?香港のデモに触発されて北京でも民主化のための大規模デモが勃発すれば面白いことになります。

http://beforeitsnews.com/protests-demonstrations/2014/09/world-please-help-us-says-hong-kong-student-video-2454682.html
(ビデオ)
9月29日付け 
皆さんは民主主義の下に生まれてきました。皆さんは自由投票ができます。
しかし私たちにはできません。どうか私に力を貸してください。このニュースを世界中に拡散してください。
香港人のために声を上げてください。私たちは民主主義が欲しいだけです。それ以上は望みません。
私たちをサポートしてください。香港で何が起きているのかを毎日世界に報道してください。
有難う。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140930-00007655-wsj-int
(転載)
<香港民主化デモ、知っておきたい5つのこと>


ウォール・ストリート・ジャーナル
 9月30日(火)9時17分配信
 香港では28日、民主化を求める抗議参加者たちが街頭に殺到して幹線道路を封鎖し、普段人々で賑わう主要な地区をマヒ状態にした。当局による催涙弾などの実力行使に対し、抗議参加者たちはゴーグルを着用したり、差した傘を自衛の道具にしたりして抵抗した。抗議行動への参加者は翌29日にさらに増え、中国政府にとっては1997年に香港が英国から返還されて以来、最大の政治的な難題になっている。以下は、香港で何が起きているのか、なぜそうなったかを説明する5つの事情だ。

1.人々はなぜ抗議しているのか

 大ざっぱに言えば、抗議運動は香港の完全な民主化への要求だ。具体的には、中国政府が8月、香港のトップである行政長官を選ぶ2017年の選挙候補者の選択を制限する決定を下した。これに対し香港の民主派は、この決定を撤回するよう要求している。

2.香港の現行政治制度はどうなっているのか?

 「1国2制度」という原則と、「基本法」と呼ばれるミニ憲法の下で、香港は、外交関係と国防を除き「高度の自治」を与えられている。実際には、行政長官は、北京派議員と財界指導者で構成される委員会によって指名されており、中国政府に恩義を受けている。一方、基本法では、次回選挙では「直接(普通)選挙」を認めるとしてきた。

3.選挙投票が認められているなら、人々はなぜ不満なのか?

 中国政府は、行政長官に出馬する候補者は誰でも「愛国的」で「香港とこの国(中国)を愛していなければならない、と述べている。それが、行政長官を現在指名しているのと同じ1200人の委員会に対し、候補者を指名する力を与えている。民主化活動家は、この取り決めは、どの候補者も指名されて中国政府に恩義を感じることになるだろうと述べ、香港が享受している相対的自由を一段と損なうと主張している。活動家たちは、2017年の選挙で「純粋な選択」を望んでいる。つまり、直接投票による指名だ。

4.誰が抗議運動を組織しているのか?

 それは必ずしもすべて明確ではない。先週、大学生と中高生が民主化支援のため授業をボイコットした。行政府庁舎周辺での学生と警官隊の衝突のあと、金融街・中環(セントラル)を封鎖して民主化を求めようという急進的民主派団体「中環占拠」が参加した。しかし、自然発生的に至るところで抗議行動が起きているようで、香港市内の多くの地区を占拠している。

5.抗議行動が成功する公算はあるのか?

 中国政府は、たとえ譲歩するとしても、それほど大きく譲歩する公算はほとんどない、と多くのアナリストはみている。抗議運動参加者の人数は何万人にも上っているが、世論調査では香港市民700万人の大半は、経済界の多くの有力者たちを含めて、中国本土と公然と対立することには反対している。米国や英国など他の諸国もまた関与に消極姿勢だ。ある種の妥協は依然として可能だ。だがそれがどのようなものになるかについてコンセンサスはほとんどない