人間の感情も、行動も、全て遺伝子が関わっているのでしょうかね。夫婦おDNAが似ているとか。。。自殺者の遺伝子には同じ特徴があるとか。。。。
以下の記事によると、自殺する傾向のある人はSKA2の発現レベルが著しく低下し、変異していたとのだそうです。ということは、SKA2の遺伝子が正常に機能していないと悲観的な考え方を持ち、鬱病になりやすいということなのでしょうか。ということはSKAP2を正常に保ちコチゾールの放出量を制限すればよいということですから。。。SKAP2を正常に保たせる方法を見つければよいということですね。
どうも。。。人間は自分が持っている遺伝子に左右され過ぎでいるような気がします。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52169404.html
(転載)

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 自殺を未然に防ぐため様々な研究が進められているが、米ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームが最近行った研究で、自殺に関連する遺伝子を特定したという。

 この遺伝子は”SKA2”と呼ばれる単一遺伝子で、自殺する傾向がある人はSKA2の発現レベルが著しく低下し、変異していたという。将来的に血液検査でこの遺伝子の変異を調べることで、自殺リスクを予測できるかもしれないと期待されている。

前頭葉前部皮質の中にあるSKA2遺伝子は、マイナス思考になるのを抑制し、衝動的な行動を押さえる働きがある。SKA2が低下していたり変異していると、脳からストレスホルモンであるコルチゾールを大量放出され、それが自殺願望へとつながる。これまでの研究で自殺や自殺未遂をおかした人々は、異常なレベルのコルチゾール放出が起きていることが明らかになっている。

 研究を率いたジョンズ・ホプキンス医大のザカリー・カミンスキー教授はこう語る。「これまで、自殺するリスクが高まってきた人を予見する一貫性のある方法は存在しなかった。血液検査でSKA2遺伝子をチェックすることで、こういう人たちを特定し、早期に介入することができれば自殺を未然に防ぐことができるかもしれない。」

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 研究チームは、精神的な病により自殺した人の脳の中のSKA2の変異に注目し、それを健康な人のと比べた。その結果、自殺した人たちのSKA2のレベルは明らかに低下していた。

 SKA2が低下するとメチルと呼ばれる化学物質が加わる。自殺願望があったり自殺を企てたことのある人のSKA2遺伝子はメチル化が進んでいることがわかった。

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 更にこれまで集められた325人から採取した血液サンプルを検査した結果、SKA2の変異が認められた血液の持ち主の約80%は、自殺願望があったり、自殺を図ったことがあることがわかった。

 深刻な自殺リスクを抱えている人は90%の確率で特定することができた。特に若い人々のグループでは、過去に自殺を企てたかどうかを、96%の確率で特定できた。

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 「この遺伝子の変異を検査することで、自殺願望を持っている人も、自殺を企てようとしている人も、その行動の幅にとらわれずに一貫して特定することができる。ただしそれには、もっと大規模なサンプルで研究する必要がある。何年後かには、血液検査により自殺を未然に防ぐことが可能になると信じている。」カミンスキー教授はそう語った。