中国の貧富の格差は世界一になってしまったのではないでしょうか。貧困にあえぐ農民は、自分達の子供まで売り飛ばしています。こんな事をしなければ生きていけない国など、繁栄するわけがありません。
いくら食べる物がないほど生活が困窮しているからと言って、自分達の食べ物を得るために我が子を売り飛ばすなんてあまりにも酷すぎます。普通の親なら自分は食べなくても子供に食べさせようとするものではないでしょうか。しかし貧困生活を長く続けると、子供達の幸せよりも自分達(親たち)の食べ物を欲するようになるのでしょうか。
日本でも江戸時代あたりまでは、人身売買が盛んに行われていたのかもしれません。自分の子供達を女中奉公や丁稚奉公に出すならまだしも、娘が女郎にさせられたら悲惨です。日本でもそんな時代があったのかと今は思えるでしょうが、中国などでは人身売買は今でも行われているのですから悲惨です。

http://www.epochtimes.jp/jp/2013/05/html/d77603.html
(転載)
子供を売らざるを得ない貧困層(ネット写真)
実子4人を売った農婦、「下流の人は子を売るしかない」=四川省

【大紀元日本5月31日】人身売買が多発する中国。見知らぬ他人の子を誘拐し売り飛ばす事件がほとんどだが、今年1月、実の子供4人を売買したとして、四川省綿陽市近郊に在住する女性が起訴された。犯行に及んだ理由について、女性はこのほどメディアに「生活が苦しいから」と語ったという。中国各メディアが報じた。
「上流の人間は大金を注ぎ込んで娘を嫁に出す。中流の人間は金のあるところに娘を嫁がせる。下流の人間はわが子を売るしかない」
児童誘拐と人身売買の容疑で起訴されたのは杜秀蓉という女性。5歳のとき、病気で失明し、1990年、24歳で現在の夫と結婚した。翌年には長男、2000年に長女を出産。子供の成長にともない、生活が苦しくなったという女性は2005年に生後間もない次女を2500元(約4万円)で売り渡した。その後の7年間に相次ぎ生まれた3人の子をいずれも売買した。4人の子どもで合計1万元(約16万円)をもらったという。
しかし、彼女は「売ったのではなく、人にあげた。もらった金は栄養費だ」「養うだけの経済力があれば、絶対わが子を手放さない」と人身売買の容疑を否認している。
農業を営む女性の話によれば、昨年の年収は1千元(約1.6万円)にも満たなかったという。時々義父から経済援助を受けているが、食糧が底をつくのは日常茶飯事。一家にとって肉はめったに口に入らない贅沢品だ。
豪邸に住み、高級車を乗り回し、海外でブランド物を買いあさるなど、近頃増えつづける中国人の富裕層。しかし、実子を売買するまで窮地に追い込まれる貧困層。事件は、社会格差の拡大を浮き彫りにした。

 現在、中国では人口の10%の富裕層が86.7%の富を占めていると言われている。人口の10%である「最も裕福の家庭」と10%の「最も貧しい家庭」の収入の差は65倍に上っているとの調査結果が出ている。

 社会における所得分配の不平等さを測るジニ係数が、中国では0.5と国際的に警戒ラインとされる0.4を超えている。