日本やヨーロッパが輸入しようとしていた米国産小麦に遺伝子組み換えのものが混入されている危険性があると判明したことで、日本は即時輸入を止めました。この点では、日本の農水省はよくやっていると思います。
まあ官僚のやることは色々と問題はありますが、経産省とは違い農水省はTPPにも反対し、遺伝子組み換え穀物にも厳しく対応しているので、消費者には良い仕事をやっているのではないかと思います。
アメリカの説明では知らぬ間に遺伝子組み換え小麦が栽培されてしまったということらしいのですが、いつものアメリカらしい弁解ですね。狂牛病に感染した牛肉なども日本に入ってきてしまったことがありまshびたが、アメリカは本当にいい加減です。彼等の輸出理念は、どんなゲテモノでもいいから、良質と見せかけてどんどん他国に出荷してしまえ!ですからたまりません。輸出の際の検査もテキトーでしょうねえ。せめて日本だけでも輸入時の検査を厳格にやってもらいたいと思います。
それにしても消費者が直接購入する食品には遺伝子組み換えのものは出回っていないといいますが、飼料や加工品には遺伝子組み換え食品が使われている場合がありますし。。。どの位、日本に流れ込んでいるか分かりません。最近では遺伝子組み換え動物や魚まで開発しているよう。遺伝子組み換え食品との戦いはどこまで続くのでしょうか。人間からも、遺伝子組み換えの赤ちゃんが誕生していますからどうしょうもありません。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2333381/GM-wheat-crops-America-facing-wheat-export-crisis-Europe-Japan-lead-way-rejecting-genetically-modified-crops.html
(概要)
5月31日付け:

認可されていない遺伝子組み換え小麦がアメリカで栽培されていたことが発覚しました。

米国産小麦輸入国は、国内の消費者が遺伝子組み換え食品に対して非常にセンシティブになっていることを認識しており、アメリカの輸出食品の中で最大の輸出量を誇る小麦の輸出に暗雲が立ち込めてきました。
EUは輸入小麦の検査の準備をしており、遺伝子組み換え小麦が見つかったならば輸入を拒否をするとしています。
米国産小麦の主要輸入国である日本は、米国産の西洋小麦を購入するのを止めました。その他の主要輸入国である韓国、中国、フィリピンは今のところ状況を注視するとしています。
小麦輸入に携わる日本の農水省関係者は、西洋小麦の輸入を差し控えるが、小麦は効率的に供給する、と言っています。
オレゴン州で昨年、秋まき小麦が栽培された畑で遺伝子組み換え小麦が栽培されていたことがこの春、発覚しました。
米当局は農家がボランティア植物(遺伝子組み換え穀物)にグリホセート除草剤を撒いたのだが、その一部が生き残ったとされています。

遺伝子組み換え食品に対し多くの消費者は敏感になっているため、殆どの国は消費者が直接購入する穀物は遺伝子組み換えでないものを輸入しています。
科学者によると、遺伝子組み換え小麦は1998年から2005年に検査を受け安全であると評価されました。しかしモンサント社は世界中が遺伝子組み換え小麦に反対したため、栽培の認可を得るのを断念しました。
ただアメリカだけでなく世界中で遺伝子組み換え小麦の栽培は認可されていません。
EUは、モンサント社に対して遺伝子組み換え小麦が2度と栽培されないように何等かの対策(検出方法)を考えるように要請しました。遺伝子組み換え食品に対する消費者の高い関心により、消費者が直接購入する食品として遺伝子組み換え食品を輸入する国は殆どありません。
2000年には、ヨーロッパの農家がうっかりと遺伝子組み換え菜種を栽培していたのが発覚しました。また、2006年にはアメリカで広範囲に栽培されたベイヤークロップサイエンス社の長粒米が遺伝子組み換えだったことが分かり、ヨーロッパと日本で輸入を禁止しました。2011年にこの会社はアメリカの米農家に7億5千万ドルの賠償金を支払うことに合意しました。

アジア諸国は年間4000万トンの小麦を輸入しており、世界の小麦取引高(1億4千万~1億5千万トン)の3分の1を占めています。アジアへの小麦輸出高ではアメリカが第一位で次がオーストラリアです。
遺伝子組み換え小麦が実際にアジア市場に流れた形跡はありませんが、輸出した小麦の中に遺伝子組み換えが入っていたことが分れば、アメリカの小麦輸出に大きなダメージを与えるでしょう。
シンガポールのスタンダードチャータードバンクのアナリストは、アジアの消費者は遺伝子組み換え食品に対して非常に神経質だと言っています。。。。
日本は遺伝子組み換え食品に対して非常に厳しい目を向けています。日本では食品供給会社の要望や、日本の高い経済的資力のために必要に応じて価格がさらに高くても良い物を購入しようとします。財政状況が厳しいエジプトなどではそのような事ができません。。。。
今年に入り、中国はアメリカ産の小麦の最大輸入国となりました。過去2か月間で150万トンの小麦をアメリカから輸入しました。中国のアメリカ産小麦の輸入量は2014年には21%(350万トン)も増加するとされています。その殆どがアメリカ、オーストラリア、カナダから輸入しています。